2013年6月18日火曜日

分解修理:沈胴ズミクロン 絞りの粘り修理1


沈胴ズミクロン。
空気レンズを初めて使った、伝説的に解像力の高いライツ純正標準レンズ。
簡単に説明するとこんな感じだとおもう。
何十年も前にアサヒカメラで測定されて以来いまだに記録が破られていない、なんていうのは個人的には正直疑ってるんだけれども、良いレンズであることは間違いない。

その価値あるレンズの分解修理を、ネット上にあげてもいいのかと悩んだけれども、書いてみようと思う。

ただ、はじめに言っておきます。
もう新品は作られていない価値のあるレンズです。安易な分解は避けるべきです。
作業中に少しでも手に負えないと思ったら、すぐに元に戻す、またはプロへの依頼が大切です。
価値のあるものを壊すということは、できるだけ避けるべきです。

加えて作業時の注意点も言っておきます。

心、時間の余裕

がない人は手を出すべきではありません。もちろん、器用さも必要ですが、失敗の原因はほとんどが焦りです。心穏やかなときに作業してください。



まずは前玉を外します。この方法は秘密です。これがわからない人は手を出さないでください。

前玉を外した状態。後から気づいたけれど、絞りリングを外すことを考えていない場合は絞りは全開状態のほうが組立作業の時に楽かもしれない。よく見たら仕組みは分かるんだけれども。
 のっかっているだけの絞り表示のドットがある輪っかを外します。
 写真中央にあるピンが絞り羽を押さえる輪を固定しています。この輪を外すためには、
このねじを外します。














何度も言っておきます。安易な分解修理はダメです!
「タンスの中から出てきたんだけど、自分はカメラに興味ないし、何となく分解してみよ~」って人!
わたしが高価で買います!ほんとに買います。コメント欄に一報を…

3 件のコメント:

  1. 失礼します。
    当方こちらのレンズを所有しておりまして、現在手放すことを検討しております。
    ちょうど下取りの見積もりに出そうとした矢先にこちらの記事を拝見致しまして、連絡を差し上げた次第です。
    チリの混入もなく、外観動作共に良好な品です。
    もし御入用であれば、一度メールにてご連絡を頂けますと幸いです。
    (お手数ですが、私のプロフィール画面にメールアドレスを載せておりますのでそちらをご確認下さい。)
    よろしくお願い致します。

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  2. さすがです。
    僕も器用なら、やってみたい作業です。
    勉強になると書けばやってみたいと思われるのも困りますが、これは趣味としては楽しそうです。
    ミノルタCLEの頃のライツ90mmはカビがあるらしく、カメラの下取り用にしかならないといわれたので、いつかばらしてやろうと考えております。

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  3. ktmさん
    コメントありがとうございます。
    チリの混入少なく、外観動作ともに良好な品ならぜひヤフーオークションなどに出品されることをお勧めします。それなりの値段になると思います。
    残念ながらわたしは良品を買うだけの財布の厚みがありません(^^;)
    古くて、ジャンクで、値段が付かないといわれたようなレンズなら協力できると思うのですが、今回のお話は、たぶん、双方うまみが少ないのではないでしょうか。
    それでもというのであれば、もう一度コメントをいただけたらと思います。


    mintonhouseさん
    「分解修理」も楽しいですよ(^^)実は僕はこっちからカメラ趣味に入った人間でして…。
    ただ、「撮影」をするのであれば、きちっとしたレンズじゃないといけないなと痛感しています(^^;)

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